英単語帳のおすすめ8選!小学生から高校生まで目的別に選び方を解説

学習・勉強法

英単語を覚えようと思って書店に行くと、棚いっぱいに英単語帳が並んでいて、どれを選べばいいのか迷ってしまいます。教育アドバイザーとして相談を受けていても、いちばん多い悩みが「どの英単語帳を買えばいいですか」というものです。

この記事では、小学生から高校生までの学年別に、実際に多くの学校や塾で使われている英単語帳を8冊紹介します。選び方のポイントと、買ったあとに続けるコツもあわせてまとめました。お子さんの1冊選びにも、ご自身の受験勉強にも使ってください。

英単語帳選びで失敗しないための基本

英単語帳選びで失敗する原因の多くは、本そのものの良し悪しではなく、いまの自分に合っていないことです。難しすぎる本は数日で挫折しますし、簡単すぎる本は力がつきません。

ここでは、書店で手に取る前に知っておきたい3つの視点を整理します。レベル、載せ方、音声の3つを押さえるだけで、選ぶ時間はぐっと短くなります。

英単語帳はレベルと目的で選ぶ

最初に確認したいのは、自分の現在地とゴールです。たとえば中学1年生で英検5級を目指すのか、高校2年生で共通テストの得点を伸ばしたいのかで、選ぶ本はまったく変わります。

よくあるのが、人気の1冊を背伸びして買ってしまうパターンです。ぱらぱらとめくって、知っている単語が6割から8割ほどある本を選ぶと、無理なく読み進められます。知らない単語ばかりだと、毎ページがつらい作業になってしまいます。

目的も大切です。学校の定期テストが中心なら、教科書に出る単語を優先します。大学受験なら、志望校の過去問に出る単語レベルに合わせます。早稲田大学や慶應義塾大学のような難関私大を狙うなら、基本の1冊に加えて、語彙数の多い上級向けの本が必要になります。

まずは目標を紙に書き出してみてください。ゴールが決まると、必要な語数もはっきりします。

例文つきか単語だけかで選ぶ

英単語帳には、大きく分けて単語と意味を並べたタイプと、例文や長文の中で覚えるタイプがあります。どちらが上というわけではなく、向き不向きがあります。

単語と意味が並んだタイプは、テンポよく数をこなせるのが強みです。移動時間などのすきま時間にも向いています。一方で、単語が文の中でどう使われるかは、自分で補う必要があります。

例文つきや長文型は、使い方ごと頭に入るので、英作文や長文読解につながりやすい点が魅力です。ただし1語あたりに時間がかかるため、量をこなすのに根気がいります。

次の表に、それぞれの特徴をまとめました。

タイプ強み向いている人
単語と意味が並ぶ型短時間で数をこなせるまず語数を増やしたい人
例文つきの型使い方まで身につく英作文や会話も伸ばしたい人
長文で覚える型読解力と同時に伸びる読むのが苦にならない人

表のとおり、どのタイプにも得意なことがあります。迷ったときは、最初は単語と意味が並ぶ型で土台を作り、慣れてきたら例文つきの本を足す流れがおすすめです。

音声やアプリがあるかで選ぶ

最近の英単語帳は、音声が無料でダウンロードできたり、専用アプリが使えたりするものがほとんどです。ここは購入前に必ず確認したいポイントです。

英単語は、目で見て書くだけだと、発音がわからないまま覚えてしまいがちです。発音を知らない単語は、リスニングで聞き取れません。共通テストの英語ではリスニングも出題されるため、耳で覚える習慣は早いうちからつけておくと有利です。

確認したいのは、次の3点です。

  • 音声は無料でダウンロードまたはストリーミングできるか
  • アプリで確認テストができるか
  • 音声が単語だけか、例文も含むか

音声があっても、再生が面倒だと使わなくなります。スマートフォンですぐ再生できるかどうかも、続けやすさに直結します。お子さんが自分で操作できるか、買う前に一度試してみると安心です。

小学生・中学生におすすめの英単語帳

小学生や中学生の時期は、英語を「好き」と感じられるかどうかが、その後の伸びを大きく左右します。ここでつまずくと、高校で苦手意識が残ってしまいます。

この章では、楽しみながら続けやすい英単語帳を3冊紹介します。難しい勉強法より、まずは毎日開くことを大切にしましょう。

小学生は英検でる順パス単で楽しく始める

小学生におすすめしたいのが、旺文社の英検でる順パス単の5級と4級です。英検の過去問を分析して、よく出る単語から順に並べてあるので、無駄なく覚えられます。

5級は中学1年生レベルとされているため、小学5年生や6年生でも、英語が好きな子なら十分に取り組めます。イラストつきで、見ているだけでも楽しい作りです。目標として英検を設定すると、合格というわかりやすい成功体験が得られ、自信につながります。

進め方のコツは、全部をいっぺんに覚えようとしないことです。1日5語から10語を決めて、親子でクイズを出し合うと、遊びの延長で続きます。「今日の5語」とカレンダーに書いて、できた日にシールを貼るだけでも効果があります。

なお、小学生のうちは綴りを完璧に書くことより、聞いて意味がわかることを優先して大丈夫です。書く練習は中学生になってから十分間に合います。

中学生は中学英単語ターゲット1800で土台を固める

中学生には、旺文社の中学英単語ターゲット1800が定番です。中学で習う単語を中心に、高校入試で必要になる語彙までカバーしています。

中学1年の最初に習うbe動詞や一般動詞の単元から、中学3年の関係代名詞まで、学校で習う順番と照らし合わせながら進められます。教科書に出た単語を、授業の復習として確認するのがおすすめの使い方です。

中学生の英語でつまずきやすいのが、不規則動詞です。goの過去形がwentになるように、規則では変わらない動詞は丸ごと覚えるしかありません。英単語帳の巻末などにまとめられた不規則動詞の一覧は、定期テスト前に集中して見直すと点数に直結します。

高校入試を見据えて、中学2年生のうちに1周、3年生の夏までに2周を目安に進めると余裕が生まれます。たとえば東京都立高校の入試英語も、教科書レベルの単語を正確に読み取れるかが土台になります。早めに基礎語彙を固めておくことが、結果的にいちばんの近道です。

耳から覚えたい子にはキクタンが合う

目で見て覚えるのが苦手な子には、アルクのキクタンシリーズが向いています。リズムに合わせた音声を聞きながら覚える、独特の作りが特徴です。

音楽に合わせて単語と意味が流れてくるので、机に向かう時間が取れない日でも、通学中や家事の合間に聞くだけで学習が進みます。耳から入った音は、リスニングの力にもなります。

ただし、聞くだけで安心してしまうと、綴りが書けないまま終わることがあります。聞いた単語を、週に1回ほど書き出してテストするようにすると、定着がぐんと良くなります。

キクタンは中学生向けから大学受験向けまでレベル別に出ているので、同じ形式で長く使えるのも利点です。形式に慣れると、レベルが上がっても迷わず取り組めます。まずは本屋で音声の雰囲気を試してから決めてください。

高校生・大学受験におすすめの英単語帳

高校生になると、必要な単語数は一気に増えます。大学受験では、一般に数千語の単語が求められるといわれます。ここからは、1冊を何周もくり返す姿勢が大切になります。

この章では、多くの高校や予備校で使われている定番と、難関大向けの1冊、文章で覚えたい人向けの2冊を紹介します。

定番のターゲット1900とシステム英単語

高校生の英単語帳として、まず名前が挙がるのが旺文社の英単語ターゲット1900と、駿台文庫のシステム英単語です。どちらも、学校の副教材として採用されている例が多い定番書です。

ターゲット1900は、見出し語と意味が並ぶシンプルな構成で、スピードを出して周回しやすい点が魅力です。共通テストからMARCHクラスの私大まで、幅広い入試に対応できる語彙を押さえられます。

システム英単語は、単語を意味のまとまりで整理していて、ミニマルフレーズと呼ばれる短い語句で覚えるのが特徴です。単語が実際にどんな言葉と一緒に使われるかを、自然に学べます。

項目ターゲット1900システム英単語
出版社旺文社駿台文庫
覚え方単語と意味を素早く周回短い語句で使い方ごと覚える
向いている人まず量をこなしたい人語のつながりを理解したい人

どちらも優れた本ですので、最終的には自分が最後まで続けられるほうを選ぶのが正解です。迷ったら、学校で配られている本を使うのが、授業との相乗効果も出て無駄がありません。

難関大を目指すなら鉄壁

東大、京大、早慶といった難関大学を目指すなら、東進ブックスの鉄壁が選択肢になります。正式には「大学受験 英単語 鉄壁」という本で、受験生のあいだで知られる上級者向けの1冊です。

特徴は、単語の意味を並べるだけでなく、語源やイメージ、関連語までを幅広く解説している点です。1語を起点に、類義語や反意語を芋づる式に覚えられます。

注意したいのは、情報量が多いぶん、基礎が固まっていないと消化しきれないことです。まずターゲット1900やシステム英単語などで基本語彙を一通り終えてから取り組むのが現実的です。いきなり鉄壁から始めて挫折するケースは、相談でもよく耳にします。

志望校の過去問で、知らない単語が何割ほど出るかを確認してから導入を決めると、自分に必要かどうかが判断できます。基礎固めが先、上級編は後です。

医学部合格を目指す受験生必見!効果的な英単語帳の選び方と活用法

文章で覚えたい人に速読英単語とDUO 3.0

単語を単体ではなく文脈の中で覚えたい人には、Z会の速読英単語と、アイシーピーのDUO 3.0が合います。

速読英単語は、長文を読みながら単語を覚える構成です。単語を覚えながら読解の練習もできるので、時間のない受験生にとって一石二鳥の本です。ただし、長文が読めること自体が前提になるため、基礎語彙がある程度ある段階で使うとスムーズです。

DUO 3.0は、560の例文に、約1600の単語と約1000の熟語を詰め込んだ本です。例文を丸ごと声に出して覚えるので、英作文やスピーキングの力にもつながります。例文の音読をくり返すと、自然な語順が身体に染みこみます。

この2冊は、単語帳として単独で使うより、メインの単語帳の補助として使うと効果的です。ターゲット1900などで語彙を広げつつ、速読英単語やDUOで使い方を確認する、という組み合わせがおすすめです。

英単語帳を使いこなす勉強法と環境づくり

せっかく良い英単語帳を買っても、続けられなければ意味がありません。実は、成績が伸びる子と伸び悩む子の差は、本の種類よりも使い方と環境にあることがほとんどです。

この章では、今日から取り入れられる具体的な勉強法と、家庭や塾の活用の仕方をお伝えします。

1日の量と復習のタイミングを決める

単語は、一度覚えてもすぐに忘れます。これは人間の自然な性質なので、落ち込む必要はありません。大切なのは、忘れる前にもう一度見る仕組みを作ることです。

おすすめは、新しい単語を少量ずつ進めながら、前日分と1週間前の分を見直す方法です。たとえば1日20語なら、新しい20語を覚え、昨日の20語をもう一度確認します。毎日少しずつ復習が入るので、記憶に残りやすくなります。

  • 1日の新規は無理のない量(20語前後)にする
  • 前日と1週間前の分を必ず見直す
  • 覚えていない単語にだけ印をつける
  • 1冊を3周から5周くり返す

この方法の良いところは、全部を完璧にしようとせず、何周もくり返す前提で進められることです。1周目は6割覚えられれば合格です。周回を重ねるたびに、印のついた単語が減っていくのを実感できます。

英単語の覚え方|中学生が定期テストで点数を上げるための実践ガイド

塾や学校の授業とつなげて使う

英単語帳は、独学だけでなく、学校や塾の授業とつなげると力が増します。たとえば大手の塾では、河合塾や駿台予備学校のように、授業の中で単語の小テストを定期的に行うところがあります。東進ハイスクールの映像授業でも、高速マスター基礎力養成講座のような単語学習のためのコンテンツが用意されています。

中学生なら、栄光ゼミナールなどの個別・集団指導で、定期テスト対策として単語を確認する機会があります。塾の先生に、いま使っている英単語帳を見せて進め方を相談するのは、とても良い方法です。

授業で出てきた単語を、自分の英単語帳で探して印をつけるだけでも、記憶の定着度は変わります。教科書の本文に出た単語を、英単語帳と照らし合わせる習慣をつけましょう。

塾に通っていない場合でも、学校の授業で習った単元と英単語帳を結びつけるだけで十分です。授業と単語帳を行き来することが、使いこなす最大のポイントです。

家庭の学習環境と親のかかわり方

勉強が続くかどうかは、本人の意志の強さより、環境の影響が大きいものです。英単語帳をいつも目に入る場所に置いておくだけで、手に取る回数が増えます。

リビングの学習机、玄関、ダイニングテーブルの端など、お子さんが過ごす場所に置いてみてください。スマートフォンを見るのと同じ感覚で、ふと開ける環境が作れます。

親御さんのかかわり方で効果的なのは、「ちゃんとやったの」と確認するよりも、単語クイズを出して一緒に遊ぶことです。意味を聞いて、子どもが答えられたらほめる。間違えても責めない。これだけで、勉強への抵抗感は下がります。

  • 英単語帳を、見える場所に置く
  • 1日5分でいいので、一緒にクイズをする
  • できた日をカレンダーに印する

どれも、特別な準備がいらないことばかりです。家族で楽しみながら取り組むうちに、英単語帳は「やらされるもの」から「自分から開くもの」に変わっていきます。まずは今日、1冊を机の上に出すところから始めてみてください。

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